コスメポーチには、女の価値観が詰まっている。
ポーチというと、男性からは小さいものばかりでデカくない、つまらない、という印象を持たれるようです。
ところがどっこい、女のコスメポーチは時間対効果と機動力と精神力を最大限に高めるスマホと同等のプログラムがつまりにつまったモバイルツール。日中、オフィスに8時間(残業含めたら、下手したら12時間)いるとして、ヨレヨレにならない最低限のマナーとして化粧直しをするとして、大体10分~15分/dayの「ヨレってる自分へのイライラ時間」を最適に削減して仕事へ捻出するとしたら、(近年祝日が多いので20日稼働/月として)
15分×20日×12ヶ月=3600分=60時間(あとはお好みでご自分の時間単価を乗じてみましょう)
2泊3日のご褒美旅行相当のメンテナンス価値があり、これが全世界の労働成人女性(人口)で同時多発するのだ。
コスメポーチソリューションは、一定の付加価値創造ポテンシャルがある市場だと申せましょう。
そんな中、私には「何をどう習慣変更しても、結局はそうなっちゃう」というポーチの仕様があり、これを崩されると、とても精神が安定しない。まず、私にとってコスメポーチとは「薬箱と化粧品が混ざったもの」という価値観であるようです。更にそれを具現化する要件がいくつかある。
要件① コスメポーチの素材はラミネートであること(ツヤ消しラミネートね!)
要件② 形状は、小型の持ち手があるバニティであること(縦×横×マチが10×15×5程度だと、バッグ内の占有率もほどほど)
例えばこうですね。
なので、この要件に照らし合わせると、グッチのポーチもプラダのポーチもトリーバーチのポーチもデパコスが限定でつけてくれるポーチも、ほぼ全部、脱落していくのです。
要件③ 表布と中布の間に片面接着布などクッション性を備えていること
要件④ 内ポケットは、最低2つ備えていること
こうですね。
この要件にも理由があり、クッション性の無いポーチって結局はコスメのパケがぶつかりあって、カシャカシャ嫌な音が鳴り、コスメのパケも摩耗しやすいです。あと、私はブラシ使いなのでどうしてもポーチ内で粉とびしやすくなるのでふき取り掃除がしやすいラミネートやメッシュ素材さいこう。そして痛み止め、目薬、胃薬などを小分けで持ち歩くので仕切りポケットが無いとつらい。
現在は開くとこうなります。
入れてるものはこう。
中身にも、ある程度の要件があります。
中身① ミニサイズのサンホワイト(ワセリン)
乾燥したら唇に、乾燥したら目尻に、乾燥したら甘皮指先に、乾燥したら頬骨に、昔はリップクリームでやってたのですが、サンホワイトのワセリンが一番汎用性高かった。スティックで直塗りだと塗布量が調整しづらくて、指で一回取る方が塗布量調整ができるようです。
中身② アクセーヌのフィニッシングパウダー PV コンパクト
薄い!軽い!場所取らない!の三拍子で、これ以上の携帯用パウダーケースが無い。現在の中身はMiMCのパウダー。入れる量が少なくなる分、中身をちょくちょく入れ替えて皮膚の状態や季節ごとに調整してます。
中身③ 「長さが10㎝以内の」細身な携帯ブラシたち
アイシャドウブラシ・・・ロージーローザ、アイブロウブラシ・・・シュウウエムラ、リップブラシ・・・MACのリトラクタブルリップブラシ
ロージーローザは自分の瞼の面積と筆の広さが丁度よいのと、ふんわりした毛であたりがよい・抜け毛もあまりない。シャネルなど結構固いプレストのシャドウは取りにくいので向いてません(が、今そんな高い色物使ってないので全然問題がなかった)MACのリップブラシはスライド式で起動しやすく、毛はコシも面もあり塗り心地がよくて、無いと困る。
中身④ メンテナンス用品
携帯遮光瓶はアトマイザー。中身はイブサンローランのインラブアゲイン。アトマイザーはロールタイプがいいので探し中。目薬は一番オフィスで働いている。1日3回以上、目薬をさす。ゲンダマイシンは不調でぽつぽつ出来た背中や腰もぬりぬりします。
中身⑤ レブロンのフォトレディ プライマー(小分けしたやつ)
毛穴が気になる時は、粉よりこれを塗るだけで毛穴落ち復活。私の場合は気になるのは主に頬骨付近なので塗布面がそんなに広くないです。突発的な不安を抑えてくれるために持ち歩いてるアイテム。
中身⑥ 全てをつめこんだ自作オールパレット
THEコスメ、なものは全部この中。ポーチの中身が超スッキリ。
中身⑦ お直しミスト
ヘリテージストアのローズウォーターに、適当に美容液を希釈したもの。顔にも使い、髪にも使う。静電気が起こる冬はタイツの上から使う。
ティッシュはブラシの先を一回ふき取りたい時などに使ってます。ウェットティッシュはお直しする時に1度、手を拭く用。手を拭く→ミストを手の平に吹き付ける→手の平でミストを広げる→頬とおでこにハンドプレス→(状態によって)ミストでサンホワイトを伸ばしてハンドプレス→お粉はたく→リップ塗る→(状態によって)アイシャドウ塗りなおす→チーク塗りなおす→終わり。みたいなお直しです。慣れると所要時間5分。
そして、この5分を全部ストレスなく過ごすためのトータルソリューションが、コスメポーチ。
コスメポーチは何でこんな仕様がいいのかなーと思っていたら、一番何気なく使っていたのがARTISAN&ARTISTで、その感覚が残っているようです。ちなみに2番目は今はもうない懐かしいYoshiiMamiのラミネートバニティポーチ。大人っぽくしたい時はARTISAN&ARTISTで、思いっきり派手にしたい時はYoshiiMami、でもどっちも備えてる機能はほぼ同じでした。